科学的見地から見た食の安全性

オピニオン 唐木 英明 氏(倉敷芸術科学大学 学長、東京大学 名誉教授)「輸入食品の誤解 – 科学教育の重要性再認識を」 科学技術 全て伝えます サイエンスポータル / SciencePortal.
さて日本では食の安全性に対して厳しい目で見られがちと意見がよく出ます。雪印の様に大企業で有っても食中毒を出すと会社が傾きます。小さな定食屋では廃業を強いられる所も多いでしょう。ただ大多数の会社は、その条件の元でやっているお陰で、消費者に安心感を与えていますね。さて今回のコラムでは、輸入品は国産品と比べて検査が厳しいため検査によく引っかかり、また違反するといってもその量は微々たるものであり安全性は国産品と変わらないため、輸入品(特に中国産)を特別敬遠するのは間違いであり、科学的知識を持たない愚か者のすることといった意見が述べられています。確かに水道水の塩素殺菌と同様に適量の使用が求められる薬物は有ります。ただ日本で禁止されている農薬の使用や、基準値以下とはいえ本来入れる必要のないものを入れるといったことも控えて貰いたいですし、またそういった事が起きる下地として国内向けのいい加減な管理が有るのではないかと疑う事も有るでしょう。現に国内で従業員が会社への不満から劇物を生産段階から混ぜたという話はここ数年で聞きません。結局は消費者が自由に物を選ぶ以上そういったイメージを根底に選ぶのはやむを得ないことでしょう。ただこの筆者の述べる科学教育の重要性には同意します。安全性よりも利益を求めて無為な統計データを出したり隠蔽しながらも、安全と言われれば盲目的に信頼し問題が起きるまで無関心で有りながら、問題が起きれば一斉にヒステリックに反応するというのは、どうにかしなければ同じ事の繰り返しとなるでしょう。

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